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俳優・書家 梅津 榮
悩んで苦しんで感動して・・・の繰り返し。
それで役が生きればいいんだよ。

「他の役柄と同じ役者と思えない」。観る人にそう思わせる演技派でありながら、独特の存在感をかもし出す梅津榮さん。最近ではバラエティでの《とぼけキャラ》が印象的ですが、今回、繊細で純真な知られざる一面を垣間見ることができました。
Vol.34(2008年11月)

 今回『シニア・シー』に登場させていただくにあたり、「俺ってなんだろう?」と改めて考えてみたんだけどね。結局、わからなかった。まあ一言で言うと、「めちゃくちゃ」かな。自分でも捉えどころがないんだよ。毎日、深刻に悩んだり落ち込んだり、かと思うと、フッとときめくことを見つけたり。

60年役者人生をやってきて、さらに自分がわからなくなってきた気がするね。こと芝居に関してはいつもああでもない、こうでもないって演じる直前まで考え、悩み尽くす。でも、答えは出ない。だから毎回本当に苦しい。それがいざ本番になると役を通してひとつの答えが出るんだから、ほんとにわかんないね、自分が。

私は悪人や奇人、男色役など変わった人間の役どころも多いんだけど、要求されればされるほど「じゃあ、それ以上のものをやってやろうじゃないか」と奮い立つわけです。でも、奮い立ったはいいけれど、その分もっと苦しまなくちゃならない。自らハードルを高めて自ら苦しむ、その繰り返しの人生ですよ。だけどね、悩んだり苦しんだり、一方ではいい女を見て心が動いたり。そんな自分の先に、本番で「役」が生まれるんです。

悲しいときは泣いた顔をすればいいかと思うでしょ?それじゃ生きた芝居じゃないんだよ。演技で無理にポーズを作らなくったって、自然に悲しみを表現する。それができなくなった時が、役者人生の終わりだと思ってます。

  特に時代劇は、セリフひとつとってもその時代の背景がわかってないと真の演技はできない。だからいつも女房が図書館に行って資料を揃え、一緒に調べて役作りをしていました。例えば公家の役を演じた時。戦国時代の習俗を調べてみたら、お公家さんって決して裕福ではないのにプライドだけは高いってことがわかった。そんな立場をどう表現するか?ってね。今でこそすっかり公家言葉として浸透している「〜おじゃる」は、実はそうしてできた造語なんですよ。役者である私をいつも支えてくれた女房。8年前、NHK番組の出演を初めて褒めてくれたのを最後に、亡くなりました。毎月墓参りに行くけれど、いまだに辛すぎて1人で訪れることはできないんですよ。弱い男です。

 アルコール依存症になっちゃった某有名な役者仲間がいてね。普段、手が震えてるくせに芝居となると面白い演技をするんだけど、それ以外の時は、とたんにつまんない人になっちゃう。

彼を見て、ストレスの逃げ口を酒に求めてはダメだと感じ、酒を止めたの。あと、入院したことを機に煙草も止めた。「心身の健康のためにこうするべき」とは思わないけれど、ストレスはね、もっと違うことで健全に発散しなくちゃ。私のように考え込みやすい神経質な人間は、特にね。

それもあって、幼い頃から慣れしたしんできた書は、私の傍らになくてはならないものなんです。従兄弟が近くの寺のお坊さんだったんですが、大変書道が上手く、それに魅せられて以来書を続けています。わざと字体を崩して味わいを出したり、伝えたい言葉を自由に表現することで自分を開放しているとでもいうのでしょうか。

書を通して、芸能界に限らず、文化や芸術を愛するたくさんの人と仲良くなったよ。沖縄Tシャツの定番となった「海人」は、実は以前、沖縄ロケでお世話になったお礼に地元の社長と二人で字体を考えたもの。自身の心が和むだけでなく、書を通して多くの和が広がっていくのもいい。自分以上に、字が私を語ってくれているのかもしれないね。
 
 

俳優・書家 梅津 榮 (うめずさかえ)
1928(昭和3)年生まれ。富山県出身。第1回の劇団青俳の研究生となり、故木村功氏の付人になる。デビュー後は、悪役からシリアスもの、男色役までもこなし、役柄を選ばない実力派俳優として定評を得た。近年はバラエティ出演や『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』等で独特な個性を発揮。80歳にして活躍の場を拡げる。

また「海人」Tシャツの生みの親であるなど、書家としても有名。
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