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小菅 正夫さん
大人気の動物園に育てた秘策は、
底力で勝負する七帝柔道のごとく。

北海道旭川市にある日本最北の旭山動物園。かつての入場者激減による閉園の危機から、一躍、年間300万人以上という世界レベルの入場者数を誇る人気動物園になったことはあまりに有名です。当時、園長として手腕をふるった小菅さんは、旭山動物園の奇跡の躍進を描いた映画で西田敏行さんが役を務めた方。どんな秘策で動物園を建て直したのか、お話を伺いました。
Vol.41(2010年8月)
バックボーンとなっている七帝柔道

大学時代は、柔道ばかりやっていた私は、卒業する時に就職先が決まっておらず、卒業月のギリギリに募集があった旭 山動物園に獣医師として入園しました。 私がそこまで夢中になった柔道は、七帝柔道といって、15人の団体戦。決められた試合時間のなか、1対1で戦い、1本取るか取られるかしかない。自分が勝てば次々と相手の選手と戦えるし、自分が負けたら退いて次の人が戦いに出る。自分の勝ち負けがチームに響くから、自分ががんばらなくては、という気持ちで臨んでいくんです。

さて、動物園に勤めて大好きな動物と一緒にいて楽しい日々を送っていましたが、10年くらいした時、係長の任命を受けたら「動物園をもう閉園します、キミは最後の係長だ」と。それまで遊園地やショーをやってもうまくいかなくて入場者が増えなかったんですね。全体会議で私が「そんな小手先のことをやっても根本的な解決にはならない。動物園がしっかりと動物園として存在することが大切ではないのですか」と発言したら、上から「じゃあ、キミがやれ」と。それで私が10人いる飼育係を率いる立場になったんです。あの七帝柔道の団体戦の考えを基盤とし、「どうやればいいんだ?」と全員で考え、取り組んでいくことにしました。

そこで私は初めてお客さんの側から動物園を見てみました。そうしたら、私が知っているゾウはそこにいなかった。動物園の動物は自己主張そのもの、そのテリトリーへ入っていくのだから飼育係はすごく緊張します。だからこそおもしろい。でも、お客さんの側になってみれば、動物は常に飼育係のほうに意識を集中しているから、お尻を向ける動物の姿を見ていることになる。私たちが「動物ってすごいぞ」と思っているようにはお客さんは思っていないとわかり、愕然としました。

ネクタイはもっぱら動物柄ばかり。海外旅行のお土産などでいただくことも多いという。(写真左)
とにかく動物が大好き。 その気持ちが動物のありのままの姿を知ってもらう工夫につながり、旭山動物園の人気を育てた。(写真右)

行動展示の原点とは

それで、飼育係は動物とお客さんの間にいることにしたんです。そうすれば動物は飼育係に意識を向けるので、その先のお客さんの方を向くことにもなります。さらに、飼育係はお客さんの前で自分の担当の動物の話をすることにした。ところが、人前で話すのにすごく緊張しちゃう飼育係がいましてね。彼は、自分の担当の日、「これからハナグマのガイドをします」とひとこと言っただけでマイクを置いて、ハナグマの小屋に入っていった。そこにはワイヤーが張ってあり、その先に彼がバナナを吊した。するとハナグマは匂いを頼りにバナナのありかを探した後に、バナナを見つけて、何度やってもジャンプできずに届かないものだからワイヤーを伝ってバナナを取って食べた。その様子にお客さんがどんどん集まってきて大喜び。嗅覚が鋭い、立ち上がってもジャンプできない、などハナグマの説明をしなくても見てわかる。これが、現在の旭山動物園の特徴といえる「行動展示」の原点になったんです。

行動展示は、動物にやらせるものではない。動物が喜んで何かしている姿をありのままに見せている。ハナグマの成功に刺激を受けて、飼育係が皆、工夫していったからどんどんレベルも上がっていき、やがて行動展示に合わせた施設をつくるようになり、ますます動物にとって暮らしやすく自分が活かせる空間になって、入場者数が増えていったんです。
飼育係の団体戦の底力そのものですよ。

野生動物の命を守るために

1995年に園長に就任し、2009年に定年退職を迎えた時は、思い残すことはない、もうあれ以上はできない、と納得して去りました。しかし、園長としてはやり尽くしたけれども、飼育係及び獣医師としてはゾウの飼育をやり遂げられなかった。野生動物の飼育の成功とは動物園で繁殖して増えていくことですが、いまだに国内でのゾウの繁殖の成功例は数えるほどしかありません。ゾウの繁殖地スマトラでももはや野生のゾウはめったに見られない。野生動物を守るための国立動物園をつくって、絶滅寸前の動物を保護し、繁殖させる環境を持つべきだと考えています。

 
 

1948年北海道生まれ。北海道大学時代は柔道部主将として鳴らす。1973年に北大を卒業し、旭山動物園に勤務。1995年同園の園長に就任。2009年に定年退職し、現在はフリーの立場からさまざまな動物保護の活動を精力的に行っている。NHK-BS『夢の聖地』をはじめテレビ出演、講演なども多数。

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