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横尾忠則さん

運を天に任せて、無頓着に。
ラテン系の生き方だと、うまくいきます。

たえず自らに変化を求めることで新たな創作を切り拓き、国内外で高い評価を得てきた横尾さん。 80歳を迎えて語る、痛快で無頓着≠ネ人生観とは。創作中の絵の並ぶアトリエで伺いました。

横尾忠則さん
Vol.67(2017年2月)
古今東西の絵の巨匠が長生きでいられる秘密とは?

アトリエには、壁一面の書棚。たくさんの美術書や資料が並んでいる。  僕のアトリエには、たくさんの描きかけの絵があります。
 絵を描くことは育てていく♀エ覚。人間の子育てと同じですね。育てていくうちに、だんだん育てきれなくなるときがくる。こっちが上から目線だったのに、いつのまにか絵の方が上から目線になってね。だからアトリエでは僕より絵の方が威張っています(笑)。
 うまくいかないと僕はあえて未完≠フまま、絵から離れる。そして時間を経て、その絵に対して意識がフリーになったときに改めて筆を入れます。そこは日常の人間関係と一緒だと思う。
 僕は「いい作品を描きたい」と思わなくはないが、絵がどう評価されるかも一切興味ない。目の前の絵に向かい、描くプロセスを楽しんでいる。ピカソ、ダリ、シャガール、ミロ。名だたる画家の巨匠に長生きが多いのには、皆んなマイペースでやっているからだと思いますね。一方で、ロック音楽のスターが短命なのは、スーパースター意識が強過ぎるから。ウォーホルはスター意識の強い人だったんですね。それと社会というか外界や政治に関心のある芸術家は短命だとヘルマン・ヘッセは言ってます。

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心のなかの“子ども性”を大切に。ときにはムダなことに夢中になる。

 僕の創作の源は、兵庫で過ごした子ども時代。そこで体験したことが宝物になっています。創作するときは、そのパンドラの箱を開けてチョイスすればいい。
 この間、少年時代に愛読していた『怪人二十面相』を久しぶりに読んでみたら、すごくワクワクしましたね。子ども時代に体験したことを、もう一度やってみると面白いですよ。あるいはやりたかったけれど、できなかったことでもいい。それに再び熱狂できれば、心に子ども性≠ェ残っている証拠です。
 健康面で気をつけているのは「食べる・寝る」を、しっかりすること。寒い季節には、よくマッサージを受けますね。他人の努力で身体が温かくなるから、もう最高なんだ(笑)。
 身につける服の出所は、ほぼ三か所。長い間パリコレの招待状のデザインをしてきた三宅一生さんの服、絵と物々交換しているのはクロムハーツの社長が友人だから。あとは近所のジーンズメイトで買うものくらい。
 僕はものを買うときに、値札を見る習慣がないんですよ。直感が優先。パッと買ってムダになったこともある。けれど、役に立つものがよくてムダが悪いかというと必ずしもそうでない。役にも立たないことに夢中になるのは遊び≠フ範疇。そんなムダも、大事なんですね。

努力はせずに、受け身こそベスト。人生の時間割は立てていません。

故郷の兵庫・西脇の町を題材にした作品、亡き愛猫の絵も並ぶ。
「絵は大事に大事に描くのでなく、投げやりでケンカ腰に向き合う。そのほうがうまくいくんですよ」
 人の生き方って二通りあって、ひとつは運命に従った生き方。もうひとつは運命をコントロールしようと運命に逆らう生き方。いまの世の中、後者のほうが主体的だと評価されやすい。でもそんな生き方って、しんどいですよね。僕は子どものころから「なるようになる」と、無頓着に生きてきました。すると物質欲、金銭欲、名誉欲と無関係になれる。そのほうが自分のペースで生きられるし、結果的に物事はうまくいくんです。
 いま僕の 創作年齢≠ヘ実年齢より若く設定しています。これからどんな作品が生まれてくるのか、自分でとても興味がありますね。とはいえ人生の時間割≠ネんて、一切立てていません。立てている計画は、今日の午後ぐらいまでかな(笑)。
 時間の制約から逃れ、執着しない。宵越しの金は持たない。明日を考えずに今この瞬間だけを楽しむ。そんなラテン的な生き方≠アそ一番素晴らしいし、長命だし、理想ですね。まあ、僕は元々めんどくさがり屋の、なまけものなんですけれど(笑)。

 
 

1936年、兵庫県生まれ。72年にニューヨーク近代美術館で個展。以降、ヨーロッパ各国での個展開催、ビエンナーレ出品など、国際的に高い評価を得る。また、東京都現代美術館、金沢21世紀美術館など、国内でも個展を相次いで開催。95年に毎日芸術賞、2001年に紫綬褒章、06年日本文化デザイン大賞、08年に小説『ぶるうらんど』で泉鏡花文学賞、11年に旭日小綬章、同年度朝日賞、15年に高松宮殿下記念世界文化賞など、受賞多数。神戸に横尾忠則現代美術館、香川県に豊島横尾館を開館。著書多数。近刊『死なないつもり』(ポプラ新書)が好評。

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