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杉本昌隆さん

師匠から見たプロ棋士・藤井聡太。
目標だった『公式戦の師弟対決』

将棋の杉本昌隆八段は高校生のプロ棋士、藤井聡太七段の師匠としても知られています。その類まれな才能(他の棋士が何分も掛かる難しい詰め将棋を見た瞬間に解く等)を早くから見出していた杉本八段は、自分の主義を押し付けるのではなく、成長を見守ることを自身の役割としたそうです。師匠としての姿勢、勝負師としての心構えについて伺いました。

杉本昌隆さん
Vol.76(2019年5月)
指導者に必要なのは、「威厳」ではなく「柔軟性」

 私が藤井聡太に会ったのは彼が小学一年生のとき。当時から将棋の才能を大きく示していて、小学四年生で奨励会(プロ養成機関)に入り私のもとに弟子入りします。
 プロを目指すということは技術を伸ばすことが第一です。若い人が夢中になると将棋盤に向かって前のめりになり姿勢が悪くなることや、対局後の感想戦で熱くなり思わず相手にやや失礼な言い方をしてしまうこともあります。が、全力で勝負に向かった上での言動ですから、必要以上に注意したことはありません。
 技術も、それを伸び伸びと発揮できる環境においてあげることが大切なので、師匠であっても自由に反論していいと思っています。私も現役で、自分も強くなりたいですし弟子から学べることは学びたい。藤井含めた弟子たちの意見を聞きたいときは「君ならどうするの?」と水を向けることもあります。
 定期的に開く研究会では“おやつタイム”を設けています。そこで弟子たちが思ったことを話し合っているのを見ているのが好きですね。

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自分の師匠の扇子を手に師弟対決。亡くなった師匠にも見せたかった

 昨年3月の王将戦では、初めて公式戦での師弟対決が実現しました。教え子と公式戦で戦えるというのは、師匠にとって幸せなことなんです。ましてや藤井は史上最年少プロ、デビュー戦から29連勝という規格外の新人で、世の中の注目度が非常に高く自然と気持ちが高まりました。この対局には私の師匠・板谷進九段への特別な思いもありました。師匠は47歳で亡くなっています。まだ私がプロになっていない19歳のときでした。12歳で奨励会に入ったとき公式戦で師匠と対局することが目標の一つでしたから夢は叶わぬまま。それが、藤井がプロになったことで、形は違うけれど師弟対決が叶う瞬間が訪れたのです。亡くなった師匠にもこの対局を見てほしいと、師匠の扇子を手にして臨みました。
 私には時間をかけてじっくり指したい思いがあり、千日手(互いの駒がぶつからず、そのまま続けても勝負がつかない局面のこと)を狙う展開になりました。ただ、千日手を成立させるにはお互いの合意が必要です。指し手の中で藤井に「千日手にしたい」と語りかけました。すると、藤井も指し手で「わかりました」と同意してくれたのです。結局、午後の指し直しで私が負け、勝負師としては悔しい思いをしました。
 でも、ほかの棋士に負ける悔しさとは少し違い、自分は負けたけど弟子は勝って幸せになれたからよかったという、二つの感情が入り混じっていました。

勝負師として心がけているのは、身体の健康と心の健康

 勝負の世界では心技体のバランスが大切だと言われます。特に心が健康であれば、体調もよくなり、積極的で前向きな将棋が指せるようになります。将棋の指し手は何百種類もあるのですが、体調がよくないときはいろいろな手が見えすぎて迷ってしまうのです。本当にいい状態だと、一つしか見えません。若いうちは、技術を学ばなければ強くならないと思っていましたが、今は体調管理や気持ちの充実も大事なのかなと。
 ストレス解消法は、ジムで汗を流すこと。そしてプロ野球の試合を観ること。
 いろんな材料を与えられて判断するところが将棋に似ているかなと。特にピッチャー視点に立ちます。一球投げるごとに立ち止まって、一球目がファールだと次はどこへ投げるか。ベテランになると技術の衰えをカバーする配球とか、心理を想像するのが好きです。
 食事に関しては妻が栄養管理士で、大いに助けられています。
 将棋のよさは若いほうが有利ということもなく、世代を超えて楽しめるところ。情熱さえあれば年齢に関係なく強くなれる競技です。将棋がお好きな方も、いまからやってみようと思う方も、楽しみながら強くなってください。私も棋士としてどれだけ存在感を見せられるか、これからが勝負だと思っています。

 
 

1968年生まれ、愛知県出身。1980年、6級で(故)板谷進九段門。1990年10月1日四段。2001年5月、第20回朝日オープン将棋選手権準優勝。2006年2月10日七段。2008年、「NHK将棋講座」の講師を務める。本格派振り飛車党で、特に戦術書の著作は15冊以上になる。2019年2月22日八段。地元東海研修会では幹事、また杉本昌隆将棋研究会を主宰し、後進の育成にも力を注ぐ。藤井聡太の師匠として知られる。

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