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絵本界の第一人者、五味太郎さんの仕事場を訪ねました。その数、実に350冊以上にものぼるという、膨大な著作を生み出す、クリエイターの元気の秘訣とは――。
絵本同様、リズミカルかつ歯に衣着せぬ気さくなトークを披露いただきました。
Vol.21(2005年8月)
生命の力を信じて走り続ける私の生き方
俺、割と飽きっぽいんだよ。別に絵本の仕事も特に続けようとは思ってないの。でも、なぜかやめないねえ。これ以上面白いものがあったらすぐにそっちに行っちゃうんだけど(笑)。
「子どもたちのために」という意識で絵本作家になったわけじゃないんだ。自分自身が面白いことをやっていて、でき上がったものを「これ、いけてるみたいなんですが、どうでしょう」って出したら受けちゃったって感じ。作り手の自分がまず楽しんでる。

 いい本って、作り手と読み手が五分五分なんだよね。50%の能力のある読み手がいることを前提に描き続けるわけだよ。それがもうたまんなく楽しいわけ。その50%の能力を持っているのがたまたまこの世界では子どもだったんだ。その能力というのは「絵を読む」ということ。大人は文章を読めても絵は読めない。子どもは絵を読めている。だから絵本はいい意味でガキのものなんだと思う。よく世間で言うような「絵本は子どものものです」って言い方とは全然違うよ。似て非なるものだよ。

 そういう絵本を本当の意味で読めていない大人たちが、絵本を使って商売しようとする。いわゆる「しつけ本」とか。本来、絵本のネタではないと思う。
生命の力を信じて走り続ける私の生き方
 絵本の世界だけじゃない。大人の押し付け精神って、普通に世の中に結構あるよね。「そんなことしてるとダメな人間になるよ」って言い続ける大人がたくさんいる。それ、強迫観念を子どもに植え付けてるだけだと思う。

 だから、子どもはなかなか本当の自分自身を発見できない。自分の質がわからないまま大人になっちゃうことが多い。そんなふうに自分がわからないまま大人になっちゃった人には、俺はもう人生楽しむのはあきらめろとしか言えないね。人生ももうだいぶ過ぎちゃってから、「自分は何なんだ」「何がしたいんだ」「どうすればいいんだ」ってジタバタするなんてもったいないじゃない。

 俺は自分をしめつける社会のシステムから逃げ回って、何が得意で何がパスかということを分けてきた人間だから、評判悪かったけど、充足している。今、いろいろなジャンルの人間と仕事をしているけど、周りには自分の質がよくわかっていて、それを表現できる人がとても多いんだよ。みんながそれぞれ自分の得意分野で勝負かけながら働いていると、楽しいし、何の問題もない。
生命の力を信じて走り続ける私の生き方

 多くの人にとって、自分の質を発見する時間が足りなすぎるんだよね。死期が迫ったら書こうかなと思ってて、まだ迫ってないから書いてないんだけど(笑)、そのうち教育論を出そうと思ってるんだ。今の教育の方法って絶対間違っていると思う。子どもは自我が芽生える十歳前後まで放っておいたほうがいい。いろんな効きそうな、いいものを与えて、いい子にしようなんて、果たして親のやることなんだろうかと自問してみたらいい。子育ては植物栽培ではないんだから。その子がどういう人生送るのかっていうことを親がワクワク楽しんでいけなかったら、親のやり甲斐ないよ。その子なりに普通になるしかないんだし、その「なる」ってこと自体がすごく充足してることだっていう意識がない限り、親であっても子どもと接しないほうがいいと思う。子どもはね、別に親が必要なわけじゃないの。ここ一番を見ててくれる大人が必要なの。だから、足を引っ張るような親がいると困る。というのが持論。

 人間にとって大切なのは充足、充実することなんだよ。それに、人間、いつから大人でいつからシニアなんて決まりないでしょ。大人になるために子どもやってるわけじゃないし、シニアになるために大人やってるわけじゃない。

 俺には自分より年上のじいさん、ばあさん世代の友達が、実はやたらと多い。みんなきれいに潔く生きていて本当に頭が下がる。一番上が今九十八歳。これがプロ野球ファンで、すごいんだよ、情熱的で。年を取ってるからって全然、悟ってないんだよ。長生きするコツは悟らないこと、シニアを意識しないことなのかもしれない。そのほうが楽しいんだろうね。

 年を取ってからも、楽しく人生に満足して生きていくか、つまらないことにこだわって自分の人生をつまらないものにするか、これは人のセンスによるんじゃないか。どうせ生まれたなら「なるべく正直に生きていこうぜ」「楽しく生きていこうぜ」あるいは「充足、充実して生きていこうぜ」っていうほうがセンスいいでしょ。センスよく、面白く生きていきたいもんだよね。

取材を終えて

 五味さんの絵本は、軽やかなリズムに乗って展開される音楽のような魅力を持っています。実際にお会いしてみると、お話もまた絵本のように色鮮やかで魅力的で、大変引き込まれました。自分を楽しむ、自分を遊ぶ、その力と優れた表現力があるからこそ、作品を通じて人にも楽しさや元気を伝えられるのだと実感しました。

ごみたろう(60歳)/1945年、東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。グラフィック・デザイナーを経て、絵本の世界へ。シンプルなイラストの中に、深い物語性や、ときには言葉遊び、絵さがしを盛り込むなど独創的な作品を数多く発表。その数、約350冊以上にものぼる。子どもから大人まで幅広いファンを持ち、独自の「子ども論」も展開。

 

 
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