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プレッシャーがあるからこそいつまでも頑張れるのです
 

映画でデビューした後、テレビのホームドラマで高視聴率を稼ぎ、茶の間の絶大な支持を得たことから、"最初のテレビ女優"とも言われた池内淳子さん。その後は、テレビドラマはもとより、舞台でも大活躍を続け、来年は女優生活五○年を迎えます。

舞台公演の前は体の総点検を
 

 来年でデビュー五○年ですか。自分では振り返ったこともなく、人に教えていただいて、「あ、そうか」と感じるくらいです。

年齢についても同じ。昨年十一月、お誕生日にいただいた祝電に、「古希おめでとうございます」とあるのを見て、「そうか、七○歳、古希なんだ」と思ったりして。

私たちの職業は、自分の年齢について、あまり意識しないんですね。お芝居に夢中になっていると歳なんてすっかり忘れているし、またいちいち考えていたら、仕事はできないような気がします。その時々で、与えられた役に精いっぱいに取り組み、一つひとつこなしていく。

それだけです。 とはいえ、肉体的には若い頃と同じというわけにはいきません。

目も耳も衰えますし、足腰も少し弱くなる。以前は軽やかにできていた動きがしづらくなったり……。年齢は忘れていても、無意識のうちにケガをしないよう体をかばっていますね。 ことに舞台の仕事では、どうしても体に無理を強います。本番で
は眼鏡をかけられないので、動く位置など、勘にまかせてやっていることもありますし、耳も、効果音などいろいろ入ると、他の人のセリフが聞こえづらくなるので、しっかり聞き取るには、若い時以上の集中力を要します。

 衣裳は着物が多く、立ったり座ったりと大変ですが、手をついて「どっこいしょ」というわけにはいかない。常にすっと立てるようにしていなければなりません。そんな具合に、舞台で見せる表の部分は華やかであっても、体は酷使していますね。 

自分の体のコンディションが悪いと、他の方々にも迷惑をかけてしまうので、その意味でも日頃から、自分の体調に気を配っておくことはとても重要です。 舞台が始まると特に気をつけることは、まず風邪をひかないこと。

おなかを壊すといけないので、時期によってはお寿司などの生ものも避けます。また、足腰の具合から歯まで、あらかじめ全身、総点検しておきます。

 歯はセリフを言うのに、とても大事です。私たちはスポーツ選手と同じで、お芝居をする時、ぐっと歯を噛みしめていたりすることが多いので、それが歯を痛める原因にもなるんですね。舞台の初日の幕が開いてから、歯が欠けたり、痛くなったら大変。それで事前に歯医者さんでしっかり診ていただいておくのです。

家中の片づけでストレス解消
 

 これまで特に大きな病気もせずに今日までやってきました。健康の源は食事だと思いますが、子どもの頃、食べ物の好き嫌いのないようにしつけられたおかげで、今も何でもおいしくいただけます。ただ、メニューについては、昨日は油っこいものが多かったから今日は控えて、というふうに調整はしています。 

夕食の時間は六時頃。遅くとも六時半には食べ終えるようにしています。翌日の体調を考えると、私にはこの時間の夕食をいただくのがいちばん合っているようです。若い時ならともかく、私くらいの年代になると、そういうふうに自分でコントロールすることも大事になってくるのです。

 水分もたくさん摂るようにしています。朝起きた時にお水を二、三杯。あるいはお茶を梅干しと一緒にいただいたり。新陳代謝をよくして、体の中に悪いものをためないようにするために、水分補給は欠かせません。 毎日の日課といえば、朝晩のストレッチ。まったくの自己流ですが、手足を伸ばす運動を十五分とか三○分とか。時間がある時は一時間近くかけてやります。

三○年近く続いている習慣で、旅先でも、ホテルの部屋でやっていますね。「よし、今日も手足がちゃんと動く!」で気分も爽快。たとえ朝五分でもいい。続けることがポイントかもしれませんね。 他には特別に運動などしていませんが、私は掃除が大好き。お部屋が散らかっているのがイヤで、家にいる時は何かしら片づけたり、物を動かしたりしています。

 着物の手入れも全部自分でやっていて、シミなどないかよく目を通したあと、陰干しして風を当てたり、ちょこまかとやっていますね。でも、こうしたことが、自然と体をよく動かすことにつながっているんでしょう。そして同時に、私のストレス解消でもあるのです。 お休みの日は、お芝居もよく観に行きます。それこそ大劇場から小劇場まで、今はいろいろなお芝居があるので、何を観に行こうか、そのスケジュールを考えるのも楽しいですね。

舞台に立てる幸せ
 

 私はずっと母と一緒に暮らしてきました。その母が亡くなって5年になります。地続きの隣の家に妹夫婦が住んでいて、食事もほとんど一緒なので淋しくはないのですが、初めて一人で暮らしてみて、あらためて母の存在の大きさを感じています。

 晩年の母は転んで大腿部を骨折して以来、車椅子の生活。リウマチもあったので、私は周囲の人たちの協力を得ながら、母を介護していました。そんな時、NHKの朝の連続テレビ小説『天うらら』への出演のお話をいただいたのです。体の不自由な祖母の役でした。

実生活では介護する立場の私が、介護される側の役……。この時、「あなた、やったら?」と私の背中を押してくれたのは母でした。 いずれは誰でも歳をとります。老いは避けられないもの。よし、ならばやってみよう。そう思って、介護される役に取り組みましたが体の不自由な人の思い、車椅子からの目線など、演じる上で、母の世話をしながら学んだことがずいぶん役立ちました。

 歩いたり、階段の上がり下りができることを、若くて元気なうちは「当たり前」と思っています。けれど、普通にできるということが、実はいかに大事でありがたいことか……これは、私自身のこととしても、母が残してくれたメッセージなのだと思います。

 舞台公演を行う劇場には、必ずどこかに階段があります。私はその階段を上がり下りするたび、自分の体の動きをチェックしては、「よし、階段がOKのうちは大丈夫」などと、つぶやいたりしているのです。 さて、この五、六月は山本周五郎原作の『初蕾』という舞台に取り組んでいますが、それを終えた後、八月からは『華岡清州の妻』の二カ月の旅公演が待っています。

『華岡清州の妻』は、亡くなられた杉村春子先生が演じられた大事な作品。杉村先生のお芝居が脳裏に焼きついているお客様もいっぱいいらっしゃるはず。それだけに失敗しないように、そそうのないようにと、今から緊張しています。でも、プレッシャーがあるからこそ、また「ようし!」と頑張れるのです。

 杉村先生の素晴らしい役を、この年齢になってできるありがたさ、いくつになっても、いい意味のプレッシャーや緊張感を与えられる場にいることの幸せを、しみじみ感じます。体が動く限り、女優という職業に定年はありません。だから、シワやシミ、ソバカスだって、大事なのです。

 

池内 淳子さん

いけうち じゅんこ
1933年(昭和8年)東京都生まれ。55年新東宝の映画『皇太子の花嫁』でデビュー。映画での出演作に『けものみち』など。テレビドラマ『女と味噌汁』『つくし誰の子』など、一連のホームドラマのシリーズで大人気を博す。
他に、『魚河岸ものがたり』『天うらら』『利家とまつ』『白い巨塔』などに出演。舞台は『乱舞』『おさん』など。2001年、東宝現代劇『空のかあさま』で芸術選奨・文部科学大臣賞受賞。02年紫綬褒章受賞。

 

 
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