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東京都中央区東日本橋3-7-19 6F

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Vol.20 藤田弓子さん

映画にドラマに情報番組、さらに講演会にと、精力的に活躍されている藤田弓子さん。テレビ画面から拝見する笑顔はいつもはつらつとした印象。現在のお住まいである伊豆・韮山を一日ご一緒し、その元気の秘訣を伺いました。

地元でお芝居を教えながら、自分が育てられている。

「東京は仕事をするところ」と、15年ほど前から伊豆・韮山での暮らしを楽しまれている藤田さん。ボランティアで地元劇団の座長も務められています。仕事の合間をぬってまで、なぜそれほどパワフルに活動されているのかお聞きすると、「暮らしというのは、町の人と繋がる、付き合うことだと思うの」と、キラキラとした目で語ってくださいました。「最初は時代劇場(町民ホール)のこけら落としの町民オペラに出演したのがきっかけ。その後、地域活性化のために何かやりましょう、それなら劇団を作りましょうということになって。そして座長を引き受けたんです。

劇団員は15歳から72歳まで年齢も職業もバラバラで、ふだん仕事では出会えない人たちがいっぱい。だから面白いんですよ」

お芝居を教えながら実は自分が教えられることがとても多いとも。「稽古の時に出来なかったことが本番で出来るようになっているのを見た時や、自信がついていく様子、人が育っていくのを見るのがとても楽しいんです。そして不思議と自分も育っていきます。みんな子育てが終わって大人になったつもりでいると、自分を育てるのを忘れちゃうんですよね。私は自分を育て続けたい。だから蕫ただいま育自中﨟なんです」

せっかくいいシワを作ってきたから、このシワだって使ってやってくださいって(笑)

40人ほどいらっしゃるという劇団員と藤田さんの交流は、和気あいあいとした雰囲気そのもの。まるで家族のようなお付き合いのようです。稽古が終わったら皆さんでお酒を飲みに出かけたり、藤田さんのご自宅に集まられて、お料理上手な藤田さんのご主人ご自慢の手料理を堪能されたり。「だからね、私が仕事に行くと『いってらっしゃい、稼いできてね』なんてみんな送り出してくれるの(笑)」と藤田さん。

劇団員の皆さんに藤田さんの座長像を伺うと、「気配りがとても細やか」「テレビで見ていたお母さん役そのもの」「辞める子がいると誰よりも泣いちゃう」など、藤田さんが皆さんとのかかわりをとても大事にされていること、劇団員の皆さんもまた、藤田さんを信頼して慕っている様子が伝わってきました。

「一人ひとりとしっかり付き合っている」と藤田さんはいいます。「若い子は若い子で、大人は大人でそれぞれ抱えている悩みがある。お芝居だけではなく、そういう人の人生を丁寧に見ているの。それが40パターンあるわけだから、贅沢させてもらってます」と、屈託のない笑顔で話す藤田さんから、お芝居を教えながら皆さんと持つ交流がさらにご自身に活力を与えているのだという印象を受けました。

同世代の方に伝えたいことは、「とにかく蕫ときめくこと﨟を忘れないでいて欲しい」という。「ときめくことや感動を忘れた途端、人は年を取っちゃうのね。人にときめくこと、そして最終的には自分にときめいていて欲しい、といつも思うんです」

そんな藤田さんにこれからの生き方についてお聞きしました。

「だんだん歳を重ねてくるとシワもシミもできる。でも私たちの世代って、時代の変化やいいことも悪いこともたくさん見てきたし、経験してきた年代でしょ。だから活かしたいんです。これから役をやる時にも自分の経験を活かせればって。せっかく作ってきた蕫いいシワ﨟、このシワだって使ってやってくださいって思っています(笑)」

ひんやりとした涼感。畳のいい香りに包まれて

伊豆半島を流れる狩野川の西側、美しい緑に囲まれた古奈と呼ばれるこの地域には、温泉地として1300年以上もの歴史があるそうです。その昔、源頼朝公も入浴に見えたという、由緒ある湯治場です。

藤田さんが時々行かれるという温泉旅館「楽山やすだ」はそんな、和の情緒あふれる、落ち着いた佇まいの一角にありました。館内に一歩入るとまず、ひんやりとした涼感、畳のいい香りに包まれます。ロビーはもちろん、各階への階段や廊下にいたるまで館内全てに畳が敷き詰められており、はだしで歩ける気持ちよさに感動しました。

さらに驚くのが、35室のうち13室のお部屋に付いているという部屋風呂の床、屋上にある露天風呂の床まで畳敷き。お風呂に入ったあとに、畳の床でのんびり寝そべるのもよし、お酒をいただくのもよし、ゆったりと贅沢な気分が味わえます。畳敷きに檜の香りの部屋風呂、四季折々の山並みを一望できる絶景露天風呂など、まさに癒し三昧の「楽山やすだ」は、いたるところに蕫もてなしの心﨟がありました。

「私が女将さんとお付き合いさせていただいているのは、好奇心があってポリシーのある方だからなんです」と藤田さん。「お料理もね、手間はかかると思うけど、一品一品あたたかく丁寧に出してくださるの」(藤田さん)

お二人は、女優と女将は同じと言います。「お客さまが求めるのはふだんの姿ではないので、女将さんらしい面、いつもキラキラした部分を持ってないと。これは手を抜けないです、絶対に(笑)」(女将さん)。「そう、自分への好奇心も忘れちゃ駄目ですよね。好奇心と行動力がある女将さんが好きで、お友達にさせていただいているんです」(藤田さん)

四季の風情が楽しめる伊豆の地で、地元との関わりを大切にしながら、自分を育て、元気にしていくという藤田さんの前向きな生き方に、大いに教えられた気がします。

伊豆半島を流れる狩野川の西側、美しい緑に囲まれた古奈と呼ばれるこの地域には、温泉地として1300年以上もの歴史があるそうです。その昔、源頼朝公も入浴に見えたという、由緒ある湯治場です。

ふじた ゆみこ(59歳)/1945年東京生まれ。65年に付属演劇研究所を経て文学座に入団。68年NHK朝の連続テレビドラマ「あしたこそ」で人気を集める。71年文学座を退団。その後も、テレビ、映画、舞台など幅広く活躍。伊豆・韮山町に暮らし、「韮山時代劇場付属劇団」の座長もボランティアで引き受けている。伊豆半島を流れる狩野川の西側、美しい緑に囲まれた古奈と呼ばれるこの地域には、温泉地として1300年以上もの歴史があるそうです。その昔、源頼朝公も入浴に見えたという、由緒ある湯治場です。

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